爬虫類人気に伴い、初心者でも一番飼いやすいと評判のヒョウモントカゲモドキは、ヤモリ科の仲間に属します。名前通り、体表面に豹の模様があるのが特徴ですよね。

ヤモリは足裏に趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれるものがあり、壁を這うことができますが、ヒョウモントカゲモドキにそれはなく、地上で暮らす生き物です。上下に開閉するまぶたを持ち、まばたきする様子も愛嬌があって可愛い、と人気者です。

できるだけ良い飼育環境で、ヒョウモントカゲモドキのベビーを育ててあげたいですよね。

ヒョウモントカゲモドキのベビーに適した環境を整える

ヤモリの英名はゲッコー (Gecko)、レオパードは「豹、またはその毛皮」の意味です。

ヤモリ科の仲間であり、体表が豹柄模様のため、ヒョウモントカゲモドキは「レオパードゲッコー」と呼ばれます。日本の愛好者は、略して「レオパ」と呼びます。愛情が込められている感じです。

さて、そんな愛らしいヒョウモントカゲモドキのベビーを初めて飼う時に注意する点を挙げてみました。

ベビーが環境に順応してくれれば、20年以上も長生きしてくれます。

お店で購入する個体は、飼育目的で品種改良をし、人間の管理下で産まれたヒョウモントカゲモドキのベビーがほとんどです。環境変化に弱く、とても臆病です。手で触るなどのストレスを与えないようにしましょう。

床材(新聞紙やキッチンペーパー)、水入れパネルヒーター温度計湿度計などを設置し、飼育ケージの中で過ごしやすいように環境を整えてから飼い始めましょう。

生餌(コオロギ等)、カルシウム不足やビタミン不足を補うサプリメントも必要です。

野生のヒョウモントカゲモドキは、岩の多い砂漠や荒れ地に住んでいますが、飼育下で床材を砂にすると、餌を食べる時に一緒に飲みこんでしまい、それが腸閉塞の原因となります。

そのため、床材にはキッチンペーパーが推奨されます。

シェルター(隠れられる場所)も、1個体に1ヵ所は必要です。

シェルターが大きすぎると落ち着かず、体が密着している状態を好みます。

ちょっと狭いかな?というくらいの大きさで充分です。

前述の通り、ヒョウモントカゲモドキのベビーは環境変化にとても弱く、新しい環境に変わると、しばらく食べなかったりします。

そこで重要になってくるのが、温度と湿度の管理です。

ベビーの間は、温度と湿度を高めに設定してあげましょう。

温度が低いと吐き戻したり、消化不良になってしまいます。それが進むと全く餌を食べなくなる拒食に陥ってしまいます。

ヒョウモントカゲモドキ ベビー 環境

予め、温度を高めに設定しておくことで、ヒョウモントカゲモドキのベビーの胃腸が暖かくなり、消化能力が向上します。餌の喰いつきも良くなります。

代謝がよくなると、体表の発色も鮮やかになります。

ヒョウモントカゲモドキのベビーは、乾燥に弱いので湿度にも気をつけてあげましょう。

飼育ケージの中に、湿度の高い場所を必ず作ってあげなければなりません。

陶器でできているウェットシェルターという物があり、中に入れる構造のため、ベビーの隠れ家としても利用できます。

上にあるスペースに水を溜めておくと、シェルターが湿度調節してくれるという飼育グッズです。

湿度調節にミズゴケを利用する方法もあります。

ミズゴケは、それ自体、抗菌作用があると言われています。

いずれにせよ、湿度によって変化しないものが望まれます。すぐに干上がったり、カビたりしない物ですね。

餌は、生餌(コオロギ)が良いですが、そのままの状態で与えてはカルシウム不足なので、必ずカルシウムパウダーを加えてから与えましょう。

コオロギが動き回って、ヒョウモントカゲモドキのベビーを傷つける恐れがあるので、足をもぐなど消化の良い状態にしてから与えましょう。

ヒョウモントカゲモドキのベビーは成長がとても早いので、基本的に餌は毎日与えます。

ベビーの頃にちゃんと食べて栄養を摂りこんでおくと、尾に栄養が貯えられ、立派に成長します。生後3カ月までは、1日1回、食べたいだけ食べさせましょう。

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まとめ

ぷっくら太った尾も魅力的なヒョウモントカゲモドキ。

ベビーが丈夫に育つためには、より良い環境作りが大切ですね。

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