2013年、フランス人のショコラティエがコオロギをトッピングしたチョコレートを考案、発表したそうです。日本のキディランドでも、一時期コオロギチョコが発売され、大ヒットを博したとか。
また、アメリカでは近年、コオロギを利用した栄養食品が販売され、続々と販売実績を上げているとか。
飽食の時代と言われる現代ですが、「増え続ける人口に比例し、いつか訪れる食糧難に備え、栄養価の高いコオロギを利用してみませんか?」という提案なのか、警鐘なのか?
イナゴ……ならまだしも、コオロギ。うーん、なんだか気持ちが悪くなってきました。
美味しいらしいですけれど。
さて、今回は人間ですらも(!)、その高い栄養価に着目するコオロギについて調べてみました。
また、活きている虫が苦手な人でも簡単に扱えるのが乾燥コオロギですが、ヒョウモントカゲモドキがそれを食べない場合の対処法も調べてみました。
ヒョウモントカゲモドキの主食であるコオロギについて
ヒョウモントカゲモドキは、本来肉食で、生き餌を好む生き物です。
主食代表格が、コオロギです。
飼育下で与えられるコオロギは二種類あり、それは、ヨーロッパイエコオロギ(通常「イエコ」と略します)とフタホシコオロギです。
ヨーロッパイエコオロギは明るい黄褐色で、フタホシコオロギより一回り小さく、フタホシコオロギは黒から褐色の大きなコオロギで、見た目がかなりグロテスクです。
ヨーロッパイエコオロギは丈夫で管理がし易いですが、動きが素早いため、ヒョウモントカゲモドキに与える際は、後ろ足を除去し、動きを封じた方が良いです。
フタホシコオロギは動きも鈍く、大きいので食べごたえがありますが、温度の上昇に従って特有のウイルスが発生し、臭いも強く管理しにくいため、飼育家からは敬遠されます。
二種類のうち、どちらを選ぶかは飼っている個体の嗜好にもよります。
ヒョウモントカゲモドキが乾燥コオロギを食べない
幼体のヒョウモントカゲモドキの場合は、栄養面の点から、活きコオロギを与えた方が良いでしょう。
ヒョウモントカゲモドキは、個体によっては大変に嗜好性が偏る生き物ですので、一度、活きコオロギの味を覚えてしまうと、なかなか乾燥コオロギを食べないことがあります。
購入店で、予め乾燥コオロギを与えて飼育されていたヒョウモントカゲモドキは、物おじせず喰いついてくれます。
乾燥コオロギは、活きコオロギや冷凍コオロギよりは栄養価が落ちますが、冷凍やけ(パサパサしたり、変色したりする)の心配がなく、完全密封状態なら冷蔵保存で約半年、冷凍保存で約1年保存可能とされています。
開封後は、冷蔵庫で1ヶ月保存が利きます。
ヒョウモントカゲモドキの顎は、それほど頑丈ではありません。
乾燥コオロギは、乾燥したままだとカチンカチンですので、水、またはお湯で戻し、ふやかしてから与えます。
水の場合は数時間、ぬるま湯の場合は1~2時間程度ふやかすと良いでしょう。
ふやかした乾燥コオロギをピンセットでつまんで、ヒョウモントカゲモドキの視野の範囲内で、生き餌と見誤るようにチョイチョイと動かしたりして、食欲をそそりましょう。
予め、ピンセット給餌に慣れさせておきましょう。
どうしても乾燥コオロギを食べないヒョウモントカゲモドキもいますが、その時は活きコオロギや、他の餌を与えたり、しばらく期間を空けて空腹状態にするなどして、再び乾燥コオロギにチャレンジするのも一つの手です。
まとめ
活きコオロギ、冷凍コオロギ、乾燥コオロギの順に栄養価が高いとされます。
非常食用のストックとして乾燥コオロギを利用するのも良いでしょ