ヒョウモントカゲモドキには湿度が必要不可欠です。
彼らにとって適切な湿度に保たれていないと問題が発生してきます。
そこで便利なのが水苔です。
水苔を使用したウェットシェルターの準備
乾燥した地域に生息しているイメージのためか、湿度は必要ないのでは?と思ったら大間違いです。
確かに身体は乾燥に強くできていますが、脱皮の時に湿度が必要になってきます。
野生の巣穴も湿度がきちんと保たれています。
種類や性格によってはウェットではないシェルターを常備しておいた方が良いものと、そうでもないものがいます。
しかし、脱皮不全にさせないためにも湿度があるウェットシェルターは常備しておいた方が良いです。
湿度が足りていないと脱皮の時に皮が上手く剥がれずに指先や尻尾の先などに残ってしまいます。
長袖や長ズボンを着用している方は袖か裾を折り曲げてめくってみて下さい。
少しきつくなりませんか?
ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全もそれと同じ現象で血行不良を起こし、下手すると壊死させてしまいます。
また、自分で剥がそうとして噛みついてしまって欠損を招いてしまうこともあります。
水苔を敷いたウェットシェルターがあれば湿らせると同時に、その中で身を擦らせて完全な脱皮を行わせることができます。
ウェットシェルターは、ペットショップやホームセンターで市販されている素焼きのものと、百円均一などで手に入るタッパーを使用したものがあります。
中に敷く水苔は、これもシェルターを手に入れるのと同様のお店で入手することができます。
素焼きのものは上部の凹みに水を溜めておけば良いのですが、幼体などの小さい個体がいる場合は溺れてしまうこともあるため、少し多めに水分を含ませた水苔を入れておくか、上部には水を入れず内部に湿らせた水苔を敷いておくと良いでしょう。
しかし、手入れを怠るとカビが発生しやすくヒョウモントカゲモドキの病気の原因になってしまいます。
以上のような理由から手軽に入手できて、手入れも容易なタッパーを愛用している飼育者が多くいます。
タッパーの側面か蓋にヒョウモントカゲモドキが通れるくらいの穴を開け、中に水分を含ませて軽く搾った水苔を敷き詰めて完成です。
設置場所はパネルヒーターの上にしておくと水分が蒸発して湿気が程良く広がるのでお勧めです。
肝心の交換時期です。
一般に市販されている水苔は抗菌作用があるので長期間交換しなくても大丈夫ですが、排泄物などで汚れてしまうこともあるので、およそ1ヶ月を目安にしておくと良いでしょう。
勿論、汚れているのに気が付いたら、その時に交換しましょう。
乾燥しやすい冬の季節だけでなく、冷暖房を使用していても乾燥しやすくなってくるので、湿っているかどうか小まめにチェックし、乾いてきていたら霧吹きなどで湿り気を増加させてあげましょう。
まとめ
脱皮不全を防ぐためにも湿り気がある所を一ヶ所は設置しておくと良いです。
人でも服が上手く脱げなかったらもどかしいでしょう?
もしすっきりした脱皮ができたら気持ちが良いでしょうしね。
水苔を使うと尚良いですね。
交換時期は1ヶ月を目安に!
ちゃんと湿っているかどうか日頃のチェックは欠かさずに行いましょう。