皆さんは、ヒョウモントカゲモドキを見たことがありますか?
特徴的な豹柄の体に、大きな尻尾を持つ可愛らしいトカゲです。
最近ではペットとして愛好する方も増えているようですね。
今回は、ヒョウモントカゲモドキの尻尾について紹介いたします。
ヒョウモントカゲモドキの尻尾の役割
ヒョウモントカゲモドキの尻尾は、何のためにあるのか知っていますか?
実は、尻尾には栄養を蓄えることができるのです。
野生下では餌が不足する日があっても、尻尾から栄養を摂取することにより生き延びることができます。
ヒョウモントカゲモドキは、半砂漠地帯に生息するため、昆虫などの餌から水分を摂取しています。
水分などが不足した場合も、尻尾から栄養を摂取することができるのです。
また、他の生き物に捕食されそうになったり、命の危険を感じた際には、尻尾を自ら切り落として逃げることができます。
この尻尾は一度きりですが、再生することも可能です。
再生された尻尾は本来のものと模様は少し異なりますが、通常と変わらず餌を蓄えることができます。
尻尾を切り落とすリスク
しかし、尻尾を切り落とすことは、体の栄養を大量に失うことにもなり、大変リスクの大きなことです。
命の危機が迫ったときの「切り札」といえるでしょう。
ペットとして飼っているヒョウモントカゲモドキの尻尾が切れてしまった場合は、ストレスなどの可能性があります。
飼育環境を見直し、栄養価の高い餌を与えて、不足分の栄養を補いましょう。
念のため、動物病院で切断面の消毒をしてもらうこともお勧めします。
感情を表すことも
また、尻尾は感情表現としても使用されます。
飼っている方なら見たことがあると思いますが、ヒョウモントカゲモドキは尻尾を振ることができるのです。
怒っているときに尻尾をぶんぶんと振って相手を威嚇したり、発情期にメスへのアピールとして使用することもあります。
まとめ
いかがでしたか?
ヒョウモントカゲモドキの尻尾は、過酷な半砂漠環境でも栄養を摂取し命をつなぐため、また、他の生き物から逃げるための様々な役割を持つことが分かりました。
ペットのヒョウモントカゲモドキの尻尾を観察する際には、ストレスを与えないように優しく接してあげてくださいね。