爬虫類は大きくなるにつれて古い皮膚を脱ぎ捨てていきます。
しかし、中にはうまく脱ぐことができずに、失敗してしまうこともあります。
そんな時に、どう対処すればいいのかを今回は紹介していきたいと思います。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全とは?
成長するにつれて古くなった皮膚の表層部が浮き上がり、剥がれ落ちる、いわゆる脱皮を繰り返します。
これを行っていくことで、体長がどんどんと大きくなっていきます。
脱皮不全とは、脱皮した皮がきれいに剥がれ落ちずに残ってしまうことを言います。
指先や尾の先などに脱皮前の皮が残ってしまうと、その部分の血の流れが悪くなり、組織が壊れることがあります。
脱皮の直前になると皮が浮き上がり、体が透けて白っぽく見えます。
脱皮不全は乾燥している場合に起こりやすいので、脱皮の前兆が観察されたら、ケージ内を霧吹きで湿らせましょう。
そうすると、未然に脱皮不全を防ぐことができます。
また、もし脱皮不全になってしまっても、おすすめなのが次の段落で紹介する、「温浴」という方法です。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全を温浴で改善!
温かいお湯につかることで古い皮膚と新しい皮膚の境目にお湯が入り込みふやけて剥がれおちやすくなります。
温浴を行う際に必要なものは、お湯を入れるための容器(全身が入るくらいの大きさ)です。
これはホームセンターなどで売られているプラスチック製のもので構いません。
温浴をさせる頃合いですが、目を覚ましてから、2時間後くらいに行うようにしましょう。
そうすると、体温も安定し、温かいお湯につかっても温度差があまりないので温浴を行うのに適しています。
お湯の湯加減は35℃~36℃くらいにしましょう。
温浴にかける時間は、具体的な目安となる時間はありません。
ですから、ヒョウモントカゲモドキの様子を見て嫌がらなければ長めに、嫌がるようでしたらすぐに出してあげましょう。
また、温浴した後はすぐに乾いた布で体の水分をふき取ってあげてください。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全になった場合は、温浴を行ってあげると残りの部分が剥がれ落ちます。
この他にも身体が暖まることで新陳代謝が活発になることを期待できそうです。
温浴後はしっかりと水気をふき取ってあげることを忘れないようにしてくださいね。