ヒョウモントカゲモドキは、様々な理由で餌を食べなくなる事があります。
その場合には早期の対策が必要ですが、すぐに理由が解る事もあればそうでない事もあります。
どちらかといえばそうでない事の方が多いのではないでしょうか?
とはいえ理由を調べている間、ずっと食事をとらないというのはあまりにも心配です。
その心配を解消する為に強制給餌というものがありますが、その方法と注意点について考えてみたいと思います。
強制給餌の前にいろいろ試す
ヒョウモントカゲモドキには様々な種類がいますが、アルビノやスーパーマックスノーは視力が弱く、餌を認識し辛い事があります。
しかし目だけで認識している訳ではなく、音や気配などでも認識出来るので、餌を置くポイントを変えてみる、部分的に照度(明るさ)を下げる、餌の大きさを変える、音をたてる(大きな音ではなく、昆虫がカサカサと動く音のイメージ)など出来るだけ自力での捕食を促す様な方法を試してましょう。
又、餌の種類を変えるのも方法の一つと言えます。
一般的な餌としてはコオロギ、ミルワーム、ピンクマウスなどがあります。
その他にもハニーワーム、ミミズ、シルクワーム、デビュアといったものやレオパフードといった人工餌もありますので種類を変えて一通り試してみましょう。
この場合の注意点は、中には食べ過ぎると肥満など別の弊害が起こり得る餌や、コストが高くて維持が大変な餌もありますので、それぞれの性質を熟知した上で、あくまでも食べるきっかけとして与えてみることを心掛けましょう。
ヒョウモントカゲモドキが好むコオロギの体液をなめさせる方法
ヒョウモントカゲモドキの一般的な餌であるコオロギの頭をとって、口に入れてやるもしくは体液をなめさせる方法をとる事でコオロギと認識して食べてくれる可能性があります。
出来るのならば磨り潰して口の周りにつけてなめさせても良いです。
尚、磨り潰す場合には磨り潰しにくい「消化管」を取り除いて下さい。
ヒョウモントカゲモドキ用に調理した流動食を与える方法
流動食のレシピは様々です。
ハニーワームなどの栄養価の高いものを使用する事が多い様ですが、普段食べている昆虫を使用して構いません。
磨り潰してヨーグルトに混ぜると酸化が防止出来る上、適度に水分が含まれているので調理し易いです。
調理した流動食を注射器で口の周りにつけてなめさせるのが、ヒョウモントカゲモドキにとってもリスクが少ない方法です。
流動食を作る際には、注射器の口に詰まらない様に細かく磨り潰して下さい(例:ハニーワームを使用する際は、皮を取り除いてから磨り潰すなど)。
又、食事を与えた後はケージを25℃くらいに暖めてあげましょう。
まとめ
強制給餌にはいくつか方法がありますが、どの様な方法をとる上でも餌に関する深い知識が必要です。強制給餌しても体重が維持出来ない場合や拒食理由がわからない時は、速やかに動物病院で受診する事が大切です。