ヒョウモントカゲモドキの卵を孵化させる方法はいろいろとありますが、比較的簡単だと思う方法について整理してみたいと思います。
産卵床をつくってケージに入れる
産卵床の作成方法は、雌のヒョウモントカゲモドキの体が全て入る大きさで深めのタッパーにバーミキュライトを入れて少し湿らせておきます(手で握って形が残るが、水分が垂れない程度)。
タッパーの蓋には、ヒョウモントカゲモドキがタッパー内に入ったり出たりできる穴を開けておきます。
産卵床に蓋をしてケージに入れておきます。
産卵後は、速やかにケージからだして孵化床に移します。
万一、産卵床以外の場所に産卵してしまった場合は卵の上下が変わらない様に優しく摘んで産卵床に移して下さい(産卵直後で胚ができていない状態では問題ないのですが、念のために)。
産卵床に土に予め窪みをつくっておくと卵の転がり防止になります。
孵化床に卵を移す
孵化床の作成方法は、大深のプリンカップにハッチライト(砂)を入れておきます。
産卵床から指で優しく摘んで移しますが、この時に卵の上下が変わってしまったり、転がってしまうと孵化出来なくなってしまう可能性がある為、予めハッチライト上に窪み部分をつくっておいて下さい。
卵を移したら乾燥防止の為にラップで蓋をしますが、呼吸用の穴を必ず開けて下さい。
蓋をしたら温度と湿度がコントロール出来る場所で保管します。
温度と湿度を管理する方法について
孵化床を保管する場所は発泡スチロールの箱の内側面にパネルヒーターをおき、孵化床を置きます。
温度をコントロールし易い様に温度計も入れて置きます(温度は28度~32度で出来るだけ一定の方が良いです)。
発泡スチロールの箱の蓋を閉めずに方向を変えて乗せておくと比較的温度がコントロールし易いと思います。
湿度は80%以上を保つ必要がありますが、ハッチライトの最初の状態を感覚的に覚えておくのが良いと思います。
いつも、その状態に近くなる様に霧吹き等で卵を避けて水を補給します。
順調に発育すると卵が大きくなり、張りもでてきますので孵化まで頻繁に観察しましょう。
ヒョウモントカゲモドキの雄と雌では孵化までの日数に差がありますが、約50日前後で孵化します。
まとめ
比較的に簡単な方法という事で整理してきましたが、産卵床や孵化床はいろいろな作成方法があったり、インキュベーターを使用したり、方法はたくさん考えられますので自分にあった方法を見つけてみましょう。