普段と変わらない様子なのに、ここ数日以上糞をしていない…となれば、その場合は便秘が考えられます。
糞を体内にため込むと良くないのはどの生き物も共通しています。
ヒョウモントカゲモドキにはヒョウモントカゲモドキの対処方があるので紹介します。
便秘の原因は?
一般的な原因には体温の低下、脱皮前後の食欲不振、手に乗せて構いすぎるなどのストレス、体内の異常が上げられます。
体温が低下すると代謝機能も低下して消化活動が鈍くなります。
脱皮の前後は食欲の低下がよく見られ、それに伴って排泄の回数も減ってきます。
ヒョウモントカゲモドキを手に持つハンドリングと呼ばれる行為は時によってストレスを与えてしまいます。
また、一つの飼育容器に複数いる場合もストレスにつながります。
ここまでは自然に排泄されるのを待つものや、改善すれば回復して排泄されるものばかりです。
問題は体内の異常です。
上記に覚えがない、または活発さが落ちたなどの様子の変化が共に見られるなら、体内で何らかの異常が起きている疑いがあります。
速い段階で獣医師に相談しましょう。
この対処で便秘とはさようなら
飼育容器の温度が25度を下回っているのであれば、パネルヒーターなどで33度前後を維持するようにしましょう。
湿気が不足するのも原因の一つなので、ウェットポイントが乾いているようであれば霧吹きなどで水気を増加させましょう。
ウェットシェルター内に霧吹きをして水滴をつければ、そこから水分補給もできるので効果が望めます。
そうです。人間の便秘と同じく水分補給も必要になってくるのです。
スポイトやスプーンなどで優しく口元に水滴をつけると、個体差がありますが舐め取るので数滴与えましょう。
便秘中でも元気そうであれば温浴も効果があります。
35度前後のお湯を個体の頭部が浸からない程度の深さで準備して温浴させます。
同時にお腹をマッサージしてあげると良いでしょう。
前足側から後ろ足側にかけて優しく揉むように撫でて下さい。
嫌がるようであれば無理はさせないでおきましょう。
脱皮前後で食欲が落ち、そのまま食べないことが何日も続くようであれば栄養豊富なシルクワームやハニーワームを与えましょう。
ヨーグルトを与える方法もあります。
無添加、無糖、無着色のものを選び、小さじ一杯程与えます。週に一度を目安にして下さい。
水分補給と同様に口元につけると舐め取ります。
餌を食べるのであれば、レプラーゼなどの爬虫類用の腸内調整サプリメントをまぶして与えるのも効果的な方法の一つです。
どれをしても回復しないし何も食べてくれないのであれば最終手段で動物病院の登場です。
相談すると点滴などの処方をしてくれます。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキの便秘は食欲不振にもつながります。
食欲不振だけなら、成長途中の個体や尻尾までやせ細った個体でなければ、しばらく様子を見て回復を待てば良いのですが、便秘はそうにもいきません。
冒頭でも書きましたが、便秘が続くのは病気につながる可能性があって良くありません。
こうならないためにも、日頃の個体に適した環境を維持して静かに見守りましょう。