トカゲなどのように尻尾を自ら切るなんてことはあるのでしょうか?
そこで今回は、ヒョウモントカゲモドキの尻尾に焦点を当てていきたいと思います。
尻尾の役割について触れた後で、尻尾の自切について説明していきます。
ヒョウモントカゲモドキの尻尾の特徴は?
ヒョウモントカゲモドキの尾は、イモムシに似た形状をしておりとても特徴的です。
個体差が見られ、大きく成長すれば、なんと頭の大きさほどにまで成長します。
ウロコがないように見えますが、実は尾にもウロコが存在しています。
脚の部位、尾には粒状のウロコがバラバラに散らばっており、喉や腹部には細かいウロコが並んでいます。
あまり知られてはいませんが、尾には大切な役割が隠されています。
餌を食べると消化されますが、吸収された養分は尾にしっかりと蓄えているのです。
ですから、成体であれば水さえ飲むことができれば、数週間の空腹に耐えることもできます。
乾燥地帯で暮らすヒョウモントカゲモドキに適した機能を備えていると言えます。
ヒョウモントカゲモドキは尻尾を自切するの?
ヤモリの仲間であるヒョウモントカゲモドキは、生命の危機を感じると自ら尾を切断して逃げます。
切れてしまった尾は、切断したところから軟骨を軸にして再生します。
成長途中の若い個体であれば、外見上は元の尾のように戻るのでほとんど心配いりません。
ただし育ち上がった個体の場合、元の尾にはあった骨まで再生せず、色や形も完全に戻らないようなこともあります。
上で述べたように、尾は貯蔵庫の役割を果たしているので、自切した個体の餌やりには注意が必要です。
また、切断面が汚れてしまわないように床材などを清潔に保つようにしましょう。
再生した尾は元の形状とは異なる形になり、部位やその後の栄養状態などで再生した尾の形、模様、色彩は変化します。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキの尻尾には隠された秘密があることが分かりました。
野生の個体が厳しい環境を生き抜いていくために必要なことですね。
自切しても再生はしますが、成長の段階によって元に近い状態になるかどうかが分かれます。