ヒョウモントカゲモドキ(爬虫類)は変温動物になり、人間と違って体温の調節が出来ません。
冬場の飼育には、寒くならないよう、適切な温度や湿度を保っておく必要があります。
今回は、冬場のケージ内の保温の仕方・注意点などについてまとめてみました。
そもそも冬眠させるべき?
ヒョウモントカゲモドキの繁殖を考えている場合は、冬眠(休眠)の必要がありますが、それ以外は、冬眠させなくて大丈夫です。
特に幼体は、無事に春が迎えられない可能性が大きいため、そのまま越冬させましょう。
爬虫類は、気温が下がりすぎると冬眠するようになるので、ケージ内の温度を25〜30度くらいに保っておく必要があります。
保温のやり方は?
爬虫類用の「パネルヒーター」が便利です。
パネルタイプで、シート状になっており、ケージの下や背面に張り付けて保温が出来ます。
正方形や円形タイプなど色々な種類があります。
パネルヒーターは、ケージの2分の1〜3分の1の大きさのものを選んで下さい。
ケージ内が暑くなりすぎないようにするためと、暖かい所と涼しい所 の「温度勾配」を作ってあげる必要があるからです。
暖かい所は30〜32度、涼しい所は26〜28度くらいが良いでしょう。
それでも温度が低い時は?
寒い地域にお住まいの方や、冷え込みが厳しい真冬の時は、パネルヒーターだけでは温度が上がらない場合があります。
そんな時は、「暖突」がオススメです。
これは、ケージの上に張り付けて保温するタイプで、5〜10度くらいケージ内の温度を上げることが出来ます。
上部から空気全体を温めてくれて、熱すぎることなく、しっかり固定しておけば、ヒョウモントカゲモドキのヤケドの心配もありません。
また、防水タイプなので、霧吹きの使用が出来ます。
値段が6000円以上しますが、月の電気代は300円以内(24時間連続使用)との事なので、コストパフォーマンスは良いと思います。
是非、検討してみて下さいね。
発泡スチロールを使ってもOK!
発泡スチロールや保温シートなどを、ケージの外側を包むことで簡易温室が作れます。
また、メタルラックにケージを置いている場合は、正面にビニールシートを垂らし、温度が逃げないようにする方法もあります。
どちらも低コストで出来るため、色々とアレンジしてみてはいかがでしょうか?
その際、ヒーターなどが直接接触しないよう注意して下さいね。
その他、注意点
ケージ内の湿度が下がりすぎないよう、湿度計と温度計は必ずチェックしましょう。
ヒーターの温度調節をつまみで行う場合、うっかり動かしまう事が考えられるので、適温であるか常に注意しましょう。
ヒョウモントカゲモドキのハンドリングは、ケージ内と室内の温度差がありすぎると、ストレスを与えてしまう可能性があります。
可愛いとは思いますが、ついつい触りすぎないよう気を付けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
湿度は40〜60%くらいが良いとされています。
パネルヒーターなどで湿度が足りなくなると、脱皮が出来ないなどといった問題が生じてきます。湿度と温度の管理はとても大切です。
ヒョウモントカゲモドキは、暑さに強く、低温にもある程度耐えることが出来ると言われていますが、爬虫類で、変温動物であることをしっかり肝に銘じておきましょう。
お互いが過ごしやすい環境を作り、楽しいペットライフを送ってくださいね。