結論から言うと、それほど差はありません。人によって様々な性格があるように、ヒョウモントカゲモドキも様々な性格があります。
精々、共寝後のメスが食欲旺盛になる程度です。
では普段はどうやって性別を見分けるのか?
性格の差以外での判別方法を紹介します。
性別の見分け方
判別は尻尾の付け根でします。
付け根に横一文字の線のような窪みはオスとメス両者にあります。
ここに糞尿を出す総排泄孔があります。
視線を尻尾側にずらすと、オスには生殖器であるヘミペニスを収納したクロアカルサックと呼ばれる二つの膨らみが確認できます。
今度は視線を後ろ足側に移して下さい。
個体によって見えやすいのと見えにくいのがありますが、左右の足をつなぐような、他とは違う鱗が見えるはずです。
この二つの特徴はどちらもメスには見られません。
しかし、メスにも尻尾側がやや膨らんだ個体がいます。
これは体質によって膨らんでいるだけなので、オスのような二つの膨らみはなく、全体的にふっくらしている程度です。
難点なのが、このわかりやすい特徴が成体になってからでないと見分けにくいところです。
孵化してからすぐの幼体と成長途中の亜成体期では前肛孔が未発達でわかりにくいのです。
クロアカルサックの膨らみでおおよその判別はできますが確実ではありません。
確実に見分けるのは成体になるのを待ってからにしましょう。
生後一年前後か少なくとも半年、または体長が15~18cmになってくると見分けやすくなってきます。
ある程度であれば、卵の段階でもオスメスの比率がわかります。
ヒョウモントカゲモトキを始めとした一部の爬虫類は、卵が入っている地面の温度によって性別が左右される「性決定温度」というのがあります。
29.5~30.5度であればオスとメスは半々の確率で生まれます。
26度前後の低い温度であればメスの比率が高まり、32~33度であればオスの比率が高まります。
ところが、34度以上になるとメスの比率が再び上昇する不思議な性質があります。
ご自分で繁殖させるのであれば、この性質を活かしてオスとメスの数を調節することができます。
ただし、おおよその目安でしかないので確実とは言えません。
どんな性格がいるの?
全体的に見れば大人しいと言えます。
ですが、個体となってくるとそれぞれの個性が目立ってきます。
落ち着いている個体がいると思ったら、やんちゃな個体もいますし、臆病、神経質、おっとりのんびり、元気で素早いなどなど…上げればキリがありません。
オスだからこう、メスだからこう…というような性別での特徴は無いと言って良いでしょう。
生まれる前の温度、生育環境、遺伝など様々な要因によって変化するようです。
まとめ
性別は成体の尻尾前後で見分けましょう。
ペットショップで迎える場合は店員さんに確認して良いかどうかを尋ねましょう。
性格は性別によって左右されるわけではありません。
十トカゲ十色とでも言いましょうか。
それぞれの個性にはそれぞれの良さがあります。
寿命も約10年程なので、気長に良い関係を築いていきましょう。