ヒョウモントカゲモドキには、とても多いモルフ(品種)が存在します。
目の色や体の色、模様の違いなど、多種多様のモルフは、ほとんどが品種改良によって生み出されています。
中には、豹の模様があるから「ヒョウモン」なのに、豹の模様の無い「ブリザード」のように、白いモルフもいます。
このブリザードのように、他のモルフと違うヒョウモントカゲモドキは、飼育の方法に違いがあるのでしょうか?
ヒョウモントカゲモドキの飼育について
まずは、ブリザード以外のモルフの飼育方法について、簡単に見ていきます。
・プラスチックやアクリル、ガラス製の水槽など、飼育ケージを用意します。
・ケージの床に床材を敷きます。
・ヒョウモントカゲモドキに最適な温度である25~30度を保つため、
ケージ内に温度計を設置します。
・夜行性のヒョウモントカゲモドキのために、保温を兼ねた夜間用の明るさの弱いランプなどを、ケージの材質に合わせて設置します。
・ケージの上部に設置するヒーターや、ケージの下や側面に貼り付けられるような、パネルヒーター(シートヒーター)を設置します。
・湿度を40~60%に保つため、湿度計を設置します。
・ケージの中に、ヒョウモントカゲモドキが隠れ家にするシェルターや、湿度をコントロールするために、水苔などを入れたタッパーを置きます。
・ケージの中に飲み水を入れた容器を置きます。
・糞や尿の塊を処分し、床材を定期的に新しいものと取り換えます。
・ミルワームやコオロギ、ピンクマウスなどの餌を準備し、ピンセットなどで与えます。
・カルシウムなどのサプリメントを与えます。
以上が、ヒョウモントカゲモドキの一般的な飼育の方法です。
ブリザードの飼育について
次に、白いモルフのブリザードの飼育方法をみていきます。
ブリザードは白いモルフですが、豹の模様がないだけで、ヒョウモントカゲモドキには違いありませんので、基本、飼育方法は同じです。
ただ、注意する点が一つあります。
それは、温度の調節です。
ブリザードは、25~30度の適温以下で飼育した場合、黒化するという特徴があります。
ある程度の低温に耐えることができるヒョウモントカゲモドキですが、温度の設定をきちんとしなければ、せっかくの白いブリザードが黒くなってしまいます。
愛好家の中には自分だけのモルフを作るために、敢えて、温度を低く設定して飼育する方もいますが、ブリザードを白いまま育てたい方は、温度管理を怠らず、十分注意して飼育しましょう。
まとめ
普通のモルフとブリザードの飼育は基本的には同じですが、ブリザードには特に温度管理が重要ということがわかりました。
温度の設定で体の色が変わるのは、とても不思議な現象ですね。
うっかりミスで、大事なブリザードの色が変わってしまわないように、たいせつに育てていきましょう。