ヒョウモントカゲを飼育していると、餌をあまり食べないことが見られます。
げっそりとやせ細ってしまうことも、珍しくはありません。
いったいどんな理由でこうなってしまうのかを、少しずつ紹介したいと思います。
ヒョウモントカゲモドキの拒食について
食が細くなる理由は、5つ考えることができます。
第1に、飼育するための外的な環境が整っていないからです。
飼育に適した温度25℃~30℃くらいであり、この温度より低くても、高くても食への影響が出てしまいます。
ケージ内の湿度についてですが、40%~60%くらいを保つようしましょう。
第2は、外的な心理的負担によるものです。
飼い始めて間もない頃やレイアウトの変更を頻繁にすると、それだけでストレスを感じてしまうことがあります。
手の上に載せたりして可愛がることができると言っても、過剰な関わり方はそれだけ負担をかけてしまいます。
第3は、餌の好みによるものです。
一般的に、生き餌は好きだと言われていますが、それ意外の餌はあまり食べないそうです。
どの餌に興味を示すかをチェックしてから与えてみましょう。
第4に、消化に関する問題を抱えているからです。
下痢や便秘などで、食べること自体に嫌気がさしてしまった場合です。
5つ目は、病気の影響です。
あまり食べなくても、尾に養分を蓄積できるので、日常生活を送る上で支障はありません。
しかし、体重が急激に落ちた場合は、寄生虫の感染を疑いましょう。
ガリガリになったヒョウモントカゲモドキ、なぜ?
しっかりと餌を与えているのに痩せてきたり、食べたものを吐いたりする場合は、次のおそれがあります。
消化器系の問題や寄生虫による感染です。
ケージの温度を上げても食欲が戻らない場合は、寄生虫による「クリプトスポリジウム感染症」の疑いが高くなります。
これは、糞などを媒介として他の個体にも伝染します。
ですから、疑いのある個体は他の個体と隔離し、動物病院で診察を受けてください。
この他に、細菌性口内炎 (マウスロット)と呼ばれるものがあります。
症状としては、食欲がなくなり、口の動きがぎこちなくなり、周りにチーズのような膿が見られるようになります。
抗生物質や消炎剤の投与で治療できますので、動物病院をすぐに受診しましょう。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキが食べなくなるのは、いくつか理由がありました。
特に注意しなければならないのは、寄生虫の感染によるものです。
ご自身で判別がつかない時は、手遅れにならいないうちに動物病院へ行きましょう。