ヒョウモントカゲモドキ(英名:レオパードゲッコウ)、爬虫類。
少し物物しい名前で、知らない人には怖い印象を持たれてしまいそうですが、ヤモリ科のとても小さい、可愛らしい顔の爬虫類です。
小さくて可愛いヒョウモントカゲモドキですが、爬虫類ですので、飼育する場合、餌を与えることが簡単ではありません。
餌以外にも、カルシウムのような栄養素が必要になります。
カルシウムも、ただ与えればよい訳でなく、量や頻度が重要です。
ヒョウモントカゲモドキにカルシウムを与える場合、どのくらいの頻度が最適なのでしょうか。
ヒョウモントカゲモドキとカルシウム
ヒョウモントカゲモドキを飼育する場合、コオロギ、ミルワーム、ピンクマウス、ディビュア、ミミズ、人工餌などを与えますが、その他に忘れてはいけないものがあります。
それが、カルシウム、ビタミン、ミネラルなどの栄養素です。
通常の餌だけでは、栄養に偏りがあり、ヒョウモントカゲモドキに必要な栄養素が不足します。
特に、カルシウムの摂取は必要不可欠で、もしもカルシウムが不足すると、『クル病』を引き起こす原因になります。
『クル病』とは、カルシウム不足により骨が変形したり、骨折しやすくなるなど、骨の代謝が上手く行えなくなる病気で、大変危険な病気です。
ヒョウモントカゲモドキにとって、カルシウムは、健康に生きていくために、絶対に必要な栄養素です。
ヒョウモントカゲモドキにカルシウムを与える頻度と方法
ヒョウモントカゲモドキには通常の餌以外にカルシウムが必要不可欠ですが、どのくらいの頻度で、どのような方法で与えればよいのでしょうか。
カルシウムを与える頻度は、餌を与える頻度と同等にします。
ヒョウモントカゲモドキは子供と大人では餌を与える頻度に違いがあります。
子供の時は毎日餌を与えますので、カルシウムも毎日与えます。
生後約半年以降は、餌とカルシウムを与える頻度を週2~3回に減らします。
カルシウムを与える方法は、餌となるコオロギやミルワームに、カルシウムを一つまみ程度振りかける、ダスティングという方法で与えます。
瓶のふたなど、浅い容器にカルシウムを入れ、自分で食べさせる方法もありますが、確実にカルシウムを摂取するためには、ダスティングが一番いいでしょう。
カルシウム摂取についての注意点
ヒョウモントカゲモドキにカルシウムは絶対に必要ですが、体内にカルシウムを吸収させるには、ビタミンDが必要ですので、カルシウムにビタミンD、場合によってはビタミンD3を混ぜてダスティングし与えます。
しかし、カルシウムの吸収に必要なビタミンDは過剰摂取した場合体内に残り、ヒョウモントカゲモドキに悪影響を及ぼす可能性があります。
カルシウムは過剰摂取しても、体外に排出されますので、餌と同じ頻度で与えても問題ありませんが、ビタミンD入りのカルシウムを与える頻度は、週1~2回程度が理想です。
餌を与える時は、カルシウムのみのダスティングと、ビタミンD入りカルシウムのダスティングに分けて行い、ビタミンDの過剰摂取には十分注意して下さい。
まとめ
名前に似合わず、小さくて可愛い顔をして、マニアを癒してくれる、
ヒョウモントカゲモドキですが、飼育がしやすいといわれている半面、
健康管理には、細心の注意が必要です。
カルシウムをサプリメントとして摂取するなんて、まるで人間と同じです。
メジャーではありませんが、親しみやすい生き物かも知れませんね。