腫れていても、特に問題ないものもありますが、ほとんどは下手すると命に関わってきます。
もし飼育している個体のお腹が腫れていたら少しでも速く獣医師に診せる方が良いです。
あまり悠長なことはしていられませんが、いくつかの症例を上げて行きます。
これによってお腹が腫れる
お腹と言うよりは前足の脇になるのですが、そこにプニッとした水泡のような腫れが生じることがあります。
これは異常ではなく、むしろ健康体の証になる膨らみですので心配はいりません。
また、これもお腹ではないのですが、顎の根元から首にかけての腫れはカルシウムを溜め込んでいるだけなので、こちらも心配はいりません。
問題は次からです。
腸閉塞、卵閉塞(卵詰まり)、何らかの腫瘍、傷口から細菌が感染して炎症を起こしたもの、その他の体内器官の異常などが当てはまります。
腸閉塞は、通常なら餌や底材などは排泄されますが、体温や体力の低下などによって代謝機能が低下して飲み込んだものが体外に出せずに詰まってしまう症状です。
メスの個体で多く見られる卵閉塞は本来の産卵予定期間から何日経っても産卵されない症状を言います。
環境不備や栄養不足などが原因になります。
無精卵を毎シーズン産卵する個体は特に発症しやすいです。
また、相手がいないのに卵を生成する個体もいるので単独飼育でも油断はなりません。
お腹全体ではなく、一部が腫れているのは腫瘍の疑いがあります。
腫れている箇所に傷口があれば細菌による感染症を疑って下さい。
体内器官で内出血などの異常が見られる場合もあります。
先天的なものと、外部からのダメージなどによる後天的なものがあります。
いずれにせよ、お腹に異常があれば食欲や運動量の低下などが目に見えて起こります。
薬物の投与や開腹手術を必要とするため、これらの対策は飼育者が自らではなく、速い内に爬虫類を専門にしている獣医師の診断を頼りにするのが確実です。
診断を受ける前に亡くなってしまった場合も、飼育者が望めば解剖して原因を見てくれる獣医師もいます。
もし再び飼育しようとするなら、心が許せるのなら、経験として心の内に生かすのも一つの手です。
まとめ
原因を究明するのも大事ですが、下手な対策をしては救える命が消えていってしまいます。
そんな悲しいことにならないためには、飼育管理をしっかりしておきましょう。
適した環境、餌、手がかかっても健康に育てば何よりですよね。
どうか大事に大切に愛してあげて下さい。
そうすれば彼らも元気な姿で答えてくれますよ。