産卵床で卵の管理を行うのに、バーミキュライトを使用するのが多いようですが、ヤシガラ土を使う手もあります。
土を握って水がにじまないぐらいに湿らせます。
産卵床用ケースにヤシガラ土を約5cmほど敷いておきます。
産卵床用ケースには市販のタッパーなどを使ってもいいと思います。
卵は市販プリンのカップで管理し、ふたに数十個の小さな穴を空けておきます。
温度は30℃ぐらいで管理するのがベストです。
先ほども言った通り、卵の管理は、ヤシガラを使っているのですが、ヤシガラだと乾いてくると、色が微妙に変化するので土の状況を知るうえで、大変わかりやすいです。
卵の管理には温度設定が大事
卵を保管する一時的時期の温度によりヒョウモントカゲモドキの性別が決まるシステム、TSDといいますが、26℃ぐらいだとすべてメスとなり、30℃だとオスとメスが半々になります。
32℃だと大半がオスになり、33℃ではオスメス半々ぐらいに、34℃に至ると、ほとんどメスオンリーとなります。
温度を高くしすぎると奇形などになったりしますので、性別を特に意識しないのなら、一番安全な温度、30℃ぐらいで保管するのが理想的です。
それには、タッパーなどのケースの内部と外の空間をすべて30℃前後に保つ必要がありますので水槽などに4分の1程度水を張って、レンガでタッパーを置く場所を設定し、水を温めることで水槽内の温度を温める方式、湯煎方式を利用して、空間を温めることが可能です。
またパネルヒーターなど使う場合でも、直接乗せることはせず、間に少しの隙間を設けて暖めるなど、ちょっと工夫する必要がありますね。
産卵床の湿度と光も大事
卵を保管するタッパーに空気穴を空ける必要はありません。
特に大き目のタッパーならそうです。
1週間に1回程度、フタを空けてやって空気の入れ替えをする程度で十分なのです。
空気穴を空けない場合は、湿度を特に意識する必要はありません。
小さめのケースの場合は、小さな穴を数十個空けておいてあげると、湿度管理は問題ないと思います。
但し温度は30℃をキープしてください。
光もさほど気にする必要はありません。真っ暗にしなければならないということもなく、直接光を当てなければいけないということもないので、人間が普段生活している部屋などに置いておくだけで問題ありません。
まとめ
卵を保管するにおいて、爬虫類用の孵卵器などを産卵床用に用意するのが手っ取り早いのですが、少々お金がかかりますので、発泡スチロールなどを箱に入れて自作するとかもできますが・・・
とにかく産卵場所が大変重要で、産卵床が乾燥した場所や、水が浸されたような場所だと、過度の乾燥状態または水分過多が原因となって、折角の卵がダメになってしまいます。
ミズゴケとかバーミキュライト、またはヤシガラ土などを少し湿らせて、タッパーなどに入れた産卵床を用意するのが一番いいでしょう。