ヒョウモントカゲモドキの卵は、柔らかいので産卵時にへこみができてしまう事があります。

この場合には卵はだめになってしまうのでしょうか?卵の構造とともに考えてみたいと思います。

ヒョウモントカゲモドキの卵の構造について

ヒョウモントカゲモドキの卵の卵殻は、炭酸カルシウムを主成分として形成されていますが、前述の通り卵が柔らかいので半透膜で覆われています。

卵の孵化床の湿度環境がかなりの高湿度(80%以上)である事から考えても、柔らかい殻をもつ目的が水分を卵内に取り込む為である事は明らかです。

卵の内部は尿素(排泄による)などが溶けている水で満たされており、半透膜を境界とした浸透圧で外部から濃度の高い溶液である内部の方へ溶媒である水が自動的に吸収される構造になっています(水分の移動する方向は逆ですが、ナメクジに塩をかけた場合に水分が外に移動してしまい小さくなるのと同じ理論です)。

であれば、羊水が多少クッション的な役割を果たすと思われるので発育がストップしてしまわない程度のダメージなら多少へこみがあっても孵化の可能性はあるのではないかと思います。

それ以上、ダメージを与えず孵化床で温度と湿度を適正に保って発育を見守りましょう。

発育が進んでいく様であれば大丈夫です。

ヒョウモントカゲモドキ 卵 へこみ

卵にとっては初めのへこみより途中でのへこみが・・・

ヒョウモントカゲモドキの卵は順調に発育すると水分を取り込む事もあり、最初より大きく膨らんで張りもでてきます。

逆に張りがなくなりへこみが出来てしわしわに萎んでしまった場合、発育が止まったものと考えられ危険な状態です。

例えば、無精卵であった場合や最初のへこみが重大なダメージであった場合などで最初から発育しなかったり、何らかの障害で呼吸が出来なくなり途中で発育が止まってしまったなどはっきりとした理由はわからない事が多いです。

発育が止まってしまった場合は、残念ですが他の卵の為にも時期をみて速やかに廃棄するのが良いでしょう。

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まとめ

ヒョウモントカゲモドキの卵はとてもデリケートな構造しており、大切に優しく扱ってあげる必要がある事を改めて感じました。ヒョウモントカゲモドキの繁殖をする場合には事前準備をしっかり行い、産卵後には速やかに卵を良い環境に移動し、最適な温湿度の状態を保って出来るだけ孵化の手助けをしてかわいいベビーに出会いたいものです。

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